5-11-6, Benten, Osaka Shi Minato Ku,
T. 06-6572-5335 (9:00AM—6:00PM)

昭和レトロなキッチンや照明も生かせる!工夫溢れる現場

「あるを生かす」研究室

築37年の昭和レトロな賃貸マンションのリノベーション。キッチンや照明などの設備機器もできる限り「あるものを生かし」て。コストを抑えられることはもちろん、永く大切に使われた物たちを引き継いでいくことができます。それを実現できるのは、現場の工夫があってこそ。

目次

INDEX

37年間使われたキッチン

昭和の時代に作られた、昭和の生活スタイルに合ったキッチン。入居者の方々が大切に使い続けてくださったこのキッチンは経年の劣化はあるものの、天板などはまだまだ使えるものでした。そこで、天板や土台はそのままに、木の扉や収納を製作することで、また新たに命を吹き込み、このキッチンを生かすことができるのではないか、と考えました。

懐かしいデザインのレトロなキッチン
もともとのキッチン扉はこのような感じ

古い板を外し、新しい棚を製作

古い正面板を外し、新しいべニア板でキッチン収納を製作していきます。寸法や加工はやはり職人技。キッチンの土台の寸法や形状に合わせて、ぴったり合う扉や収納棚を作り上げます。

キッチン土台の寸法に合わせて加工を開始
整合性の高い加工はやはり、職人技
新しいキッチン収納が完成

レトロな味を残しつつ新たなキッチンに

無垢フローリングの色合いや昭和レトロな雰囲気に合わせて、キッチン表面はダークブラウンに塗装し、完成。37年間使い込まれたキッチンが、新しく蘇りました。「あるを生かす」ことは、コストを削減できることはもちろん、歴史あるデザインや素材を残していくことができます。現場でのこうした小さな工夫の積み重ねで、素材をできる限り生かした、一点一点ゆっくり時間をかけたものづくりが行われています。

37年も使ったキッチンとは思えない仕上がり
レトロな雰囲気はそのままに。

玄関に残るレトロなデザインの照明

次はこの玄関の壁付け照明。デザインにどこか懐かしさを感じます。まだまだ使えるこの照明もぜひ生かしたい!と、ここでもハニカムラボの「あるを生かす」物語が始まります。

新設した壁に厚さを調整

模様替えした廊下の壁の厚みに照明が合わなくなったため、土台の嵩上げが必要になりました。ここでもやはり、現場の工夫が生かされます。円形に切った木材を、照明の形に加工し、見事に新しい壁の厚みに適応した照明に生まれ変わりました。嵩上げの木の塗装は少しダークめに、有孔ボードの色やレトロな雰囲気に合わせて。

照明の形状に合わせるため手作業で細かい調整
うまく仕上がっています
木のベースが合わさってよりかわいさが増しました

側面カバーに上貼りしてお風呂もイメージチェンジ

お風呂のエプロン(浴槽の側面を覆うカバー)は、防かびダイノックシートを貼り、新しくイメージチェンジ。

今回は、賃貸マンションの家主様からのリノベーションのご依頼でした。費用をできるだけ抑えたいのはもちろん、レトロな味のある素材もできる限り残していきたいとハニカムラボは考えています。

現場の工夫ひとつで、そのままの素材を生かしつつ、新しく生まれ変わる。お客様のやりたいことを最優先しているからこそ、施工現場でも思いのこもったモノづくりが行われています。

Before
After お風呂の側面にパネルを加工
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