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木質フローリングの種類と選び方ー②木質フローリングの選び方

家と暮らしのエトセトラ

前回の記事「①木質フローリングの種類と特徴」で木質フローリングそれぞれの種類の特徴と良さをお伝えしました。今回は具体的にそれぞれの良さと付き合い方、価格、ハニカムラボのおすすめ、選び方で重視するべきポイントなどを解説していきいます。記事の一番最後に、ハニカムラボの視点で特徴を表にまとめていますので、床選びの参考にしていただけたらと思います。

目次

INDEX

A:無垢フローリングの長所とハニカム視点

長所① 木のぬくもりと重厚感、肌触りが格別

無垢フローリングは100%天然木でできているため、肌触りが格別です。木のあたたかみが感じられ、いつも素足で歩きたくなるような心地よさがあります。見た目にも、木の奥行きや立体感を感じることができ、仕上がりに重厚感を持たせることができます。

長所② 調湿効果による季節ごとの変化、そして経年変化も楽しみのひとつに

木には調湿効果を十分に発揮するため、湿度が高いときには水分を吸収し、乾燥しているときには放出します。そのため、夏場はさらっとした肌触り、冬場はほんのり暖かな肌触りに。季節ごとの湿度にうまく順応し、さらに経年とともに変化を楽しめるのも天然木の醍醐味です。

▷ハニカム視点 天然木の呼吸があたたかさと心地よい肌触りを保ち続けてくれる

無垢フローリングは、気温や湿度の影響を受けて反りや収縮を起こす場合がありますが、こうした木の自然な変化は天然木が呼吸をしている証拠。木は空気を多く含むため、周りの空気の温度の影響を受けにくく、冬はあたたたかく、夏はさらりと涼しい空間を作り出してくれます。また、木が湿気を吸収・放出を繰り返すことで、いつも心地の良い肌触りを保ち続けてくれます。無垢フローリングは天然木100%でできているため、あたたかみや肌触りの良さが格別なのはそのためなのです。

無垢フローリング断面
無垢フローリング施工事例①
無垢フローリング施工事例②

B:複合フローリング(挽板タイプ)の長所とハニカム視点

長所① 木の収縮や反りを合板で軽減、木の素材感はそのままに

2~4mmの天然木を合板の上に張り付けて作られているため、天然木の木目の美しさや素材感をそのまま感じることができます。その上、無垢フローリングで生じやすい「木の収縮や反り」を、合板を合わせることで生じにくくしています。

長所② 防音機能や床暖対応などの機能面も併せ持つ

挽板フローリングは防音機能のある製品も数多く、集合住宅など防音性能を必要とする住宅にも対応しています。また、床暖対応品も多く、機能面においても優れています。

▷ハニカム視点 木の素材感、機能性、コスト、全てにおいてほど良い

無垢フローリングの木の素材感と複合フローリングの機能性を両方併せ持つハイブリッドなフローリングがこの「挽板フローリング」。天然木の素材感は大切にしつつ、防音性能などの機能面も捨てきれない、という方におすすめしています。気温や湿度による収縮や変形も無垢フローリングに比べて生じにくいので、あらゆる点においてほど良いのがこのフローリングの特徴です。

挽板フローリング断面
挽板フローリング施工事例①

C:複合フローリング(突板タイプ)の長所とハニカム視点

長所① 安価で高級な木材を採用することができる

突板フローリングは天然木をシート状に薄くスライスして合板などの表面に張り付けて作られているため、他の木質フローリングに比べ価格は低く抑えられます。希少性の高い木材、硬く高級な木材などでも比較的安価で採用することが可能です。

長所② 防音機能や床暖対応などの機能面も併せ持つ

挽板フローリングと同じく、防音機能のある製品も数多く、集合住宅など防音性能を必要とする住宅にも対応しています。また、床暖対応品も多く、機能面においても優れています。

▷ハニカム視点 コストをあまりかけずに木の風合いを楽しむことができる

突板フローリングは、表面の天然木使用率が少ないため、他の木質フローリングに比べ費用を抑えることが可能です。天然木の風合いや木目を味わいたいけれど、機能面も重視したい、そしてできるだけコストをかけたくない、といった方におすすめしています。また、気温や湿度による収縮や変形も少ない床材です。

突板フローリング断面
突板フローリング施工事例①

D:複合フローリング(シートタイプ)の長所とハニカム視点

長所① 水汚れに強く、掃除しやすい

シートタイプの複合フローリングは、塩化ビニル樹脂素材のシートを合板に張り付けて作られているため、日差しや水に強いのが特徴です。日のよく当たる部屋でも変色が少なく、飲み物をこぼしても簡単な拭きとりのみで汚れを取ることができます。

長所② デザインが豊富で木目も均一

シートに木目をプリントして作られているため、デザインが豊富で木目も均一です。また、見た目の素材感も高級感がある製品が数多く、幅広い選択肢の中から床材を選んでいただけます。

▷ハニカム視点 掃除のしやすさや機能性に特化している

表面が塩化ビニル素材であるため、掃除がしやすく汚れも落ちやすいフローリングです。特に水汚れが起きやすいキッチン廻りや、ペットと一緒に生活されている方など、簡単なメンテナンスで綺麗を保ちたい方におすすめです。デザイン性の高い製品も数多く、見た目においても高級感があるものをお選びいただけます。

シートタイプフローリング断面
シートタイプフローリング施工事例①
シートタイプフローリング施工事例②

木質フローリングの性能表と選ぶ基準

木質フローリングそれぞれの性能をハニカムラボ独自の視点で表にまとめました。

△マークになっている点も、付き合い方やメンテナンス次第で十分に克服できる内容で、それぞれの良さがあります。

まとめると、あたたかさや木の重厚感を重視される方には「無垢フローリング」、木の素材感や機能性・コスト面全てにおいてほど良いのが「挽板フローリング」、木の風合いを感じつつ低コストで抑えたい方は「突板フローリング」、掃除のしやすさを重視される方には「シートタイプのフローリング」、といったことになります。

選ぶ基準としておすすめは「実際に手に触れてみる」ことです。住まいの中で人が一番肌に触れるのは「床」だからこそ、手触りや肌なじみの良さで違いを感じ、じっくり選んでいただきたいです。

ハニカムラボにはたくさんのサンプルをご用意しております。迷われている方は気軽にお越しいただき、実際に触れながら、一緒にご家族との暮らしを想像してみましょう。

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